慢性的に便秘が続く、かと思ったらある日を境に下痢になる。おなかの調子を考えて外出するのが億劫になる、、、そんなことに思い悩んでいませんか。私も毎日もやもやと思い悩む日々でしたが、この症状を「過敏性腸症候群」と認識することで、気持ちが少し楽になりました。
慢性便秘に悩まされ、内科・産婦人科を受診しても原因は分からなかった私が、自分の症状を「過敏性腸症候群」と認識し、原因不明の症状に名前がつくことで、おなかの調子と向き合い始めたきっかけをお話しします。
おなかの不調の始まり
中学生までは、便秘しらずの快便でした!
高校生の時には、時々おなかの調子が悪くなり授業中ずっと我慢して休憩中にトイレに駆け込むこともありました。もともと緊張や環境の変化には弱かったと思います。
環境の変化
就職を期に長野県の軽井沢に引っ越しました。今までとは全く異なる気候環境の寒い地域に住むことになったのです。これが私の身体の不調の始まりでした。
私は瀬戸内の温暖な地域で育ちました。進学では、大阪に引っ越し4年間住んでいました。今まで、気候環境は気にかけたことはなく軽井沢に引っ越した時にも、こんなにも気候が身体に合わないことがある、とは考えたこともありませんでした。
私の軽井沢生活については、こちらでお話ししているのでよかったらご参考ください^^
軽井沢では4回冬を越したのですが、年々気温が下がっていきました。特に2年目からは、最低気温-15度の世界で暮らす日もあり、凍えるような日々でした。冬の期間は、体が芯から温まるという瞬間はなかったと思います。
このように、軽井沢に引っ越したこと、居住エリアが変わったことで、私の身体はこれまでにない反応や不調をあらわすようになりました。
慢性的な便秘になる
気づいたときには、慢性的な便秘になっていました。長い時では1か月便がまともに出ず、食欲もなくなり、無気力な時間が続いていました。それでも、なんとか仕事に行っていた状態でした。
この時は気づかなかったのですが(まともに考えられなかった)、寒くて体がこわばると、水分補給が億劫になり、運動することも減り、腸の動きが完全に停滞していました。あるとき、しっかりうんちが出たのはいつだろう、、、と思い返してみると1か月前!1か月間コロコロと小さいものは出ているんですが、残便感がありスッキリした日は一度もなかったです。さすがに1か月でお腹が耐えられなくなり、激しい腹痛となり、排便がありました。

お腹はガスがずっと溜まり、張った状態でした。
職場でおならをするわけにもいかず(しかも腸内環境が悪いから匂いが、、、)我慢していました。その瞬間は特につらかったです。ガス放出のために何度も、トイレに駆け込んでいました。
また、便秘が長引きすぎると、体が紅潮して、微熱がでることもしばしばありました。致し方なく下剤を服用する場面もありました。この時は、仕事を1か月に2日ほど休んでいました。
気持ちも憂鬱になり、食欲もなくなった
便秘が続いているとき、気分はすごく落ち込んでいました。
なぜなら、おなかが痛いと、外出することが億劫になったり、トイレにすぐ行ける環境でないと不安になっていたからです。度々、食欲がないこともありました。
友達と回転寿司を食べに行っても、味噌汁しか飲めず周りに心配をかけてしました。ツーリングが趣味だったのですが、その時は下痢気味だったので、出先でトイレにすぐ行けないのが怖く、1日飲み物しか飲まない日もありました。もともと食べることが大好きだった私からすると、食べる楽しみが減ってしまいました。
このように、便秘が続くことで日常生活も憂鬱になり、内向的な性格になっていました。
何を信じていいかわからず、とりあえず食事改善・病院通い
とりあえず、便秘にいいものを探して食事を変えたり、通院して薬を処方してもらっていました。
腸にいいものを食べてみたが、効果が全くない
便秘にいいものとして、ヨーグルト、バナナ、発酵食品、キノコなど日々の食事を変更しましたが全く効果がありませんでした。
しっかり食べないといけない、発酵食品をたくさん取ることが必要、などいろんなネット記事を見ては、試していました。しかし、いくら食べても私の腸は動くことなく、ただ食べたものが蓄積されていく状態が続きました。
わたしは今回の症状が出る以前から、比較的と便秘体質でした。そんな時には、牛乳を飲んでいました。牛乳を飲むとお腹がぎゅるるるぅとなって便が出るようになります。しかし、この時には牛乳を飲んでもお腹の動きは戻らず、救世主だった牛乳もこの時には働きませんでした。
このように、食べるものを変更しても、体調は改善することなく、何をやってもダメなのか、、、と行き場のない不安と葛藤を抱えていました。
内科・産婦人科受診
自力ではどうしようもできなくなり、消火器内科・産婦人科を受診しました。しかし、異常はありませんでした。この時は、病気ではなくて良かったという気持ちよりも、いっそ病気だったら治療してもらえたのに、、、と原因不明の便秘にさらに嫌気がさしてしました。
一番初めは藁にもすがる思いで、病院に足を運びました。初めは、消化器内科を受診しました。尿検査等行いましたが特に異常はなく、便秘改善の漢方を処方してもらいました。この時期、合わせて生理痛がひどくなってきました。特に腹痛がひどくなり、一日中布団にいることもありました。そのため産婦人科を受診しましたが、こちらでも異常なしとの結果でした。
いったい何が原因なんだろう、どうすれば治るんだろう、何がダメなんだろうか、そう考える日々が続きました。こんなにひどい便秘があるのか、と思いますし、周りにも気軽に相談できませんでした。便秘にこんなに悩んで、生活が変わってしまうとは一度も考えたことがありませんでした。本当に真っ暗な世界で、どこに進んでいけばいいかわからなかった状態です。
勇気を出して行った病院でしたが、原因も分かることなく、もやもやした気持ちが残りました。
漢方や薬を処方してもらう
消化器内科では、便秘改善のための漢方と薬を処方してもらいました。漢方は、あまり効果が出ず、「モビコール」という薬は、多少便秘を緩和してくれました。しばらくはこのモビコールを服用し、なんとか生活していました。
その時の私のお腹は、薬で動くような状態ではありませんでした。1か月も便がまともに出ていないとカチカチに固まっていたからです。また、漢方は即効性があるわけではなく、飲み続けることが必要でしたが、効き目がでる前に下剤を飲まないと生活が維持できない状態でした。
「モビコール」は、身体の水分を便に集めることで排便をスムーズにします。私はこのモビコールを1年ほど服用していました。薬を飲んだ翌日に排便が促されるようなものです。そのため、毎日服用が必要でした。ただ服用後必ず出るわけではないのと、完全に自然な排便というわけにはいかず、残便感がありました。まったく排便がないよりかは大いにマシでした。
このように病院で漢方や薬を処方してもらいましたが、便秘の症状が重すぎで、あまり機能していない状況でした。
過敏性腸症候群だと知る
ある日、ネットで調べていると「過敏性腸症候群」という症状があることを知りました。よくよく確認してみると、私の症状にぴったりはまっていました。
特に、「便秘型」「ガス型」の症状が当てはまり、ネットの記事を読めば読むほど私の症状と重なっていきました。過敏性腸症候群で悩むひとのSNSやブログを読みあさりました。他の人の症状や、悩んでいる生活を聞くことで、同じように悩んでいる人がこんなにいるのか、自分だけじゃなかったんだ、といった安心感が生まれました。
この時、過敏性腸症候群と認識したことで対策が変わりました。一般的に便秘に良いとされる発酵食品は、過敏性腸症候群の方にとっては避けた方が良い場合もあります。腸の状況はストレスと密接にかかわっているので、ストレスを軽減してあげることが最優先だと気付くこともできました。
このように、不調の原因に名前がついたことで情報収集をしやすくなったり、ちゃんと病名があるものなんだと自分自身を納得させることができました。
これからの向き合い方の変化
根本原因から取り除いていこう、そう決断しました。
過敏性腸症候群の原因には、様々なストレスやメンタルも関わっています。
具体的には、私の場合は環境の変化による寒さが耐えがたいものでした。
寒さを取り除こう、環境を変えよう、そう決断することができました。過敏性腸症候群と気づかなければ、なぜ便秘なんだろう、どこが悪いのだろうと一生ぐるぐる回っていたと思います。
敵が分かれば何が原因か、考えることができますね。
まとめ
つらい慢性便秘で悩んでいませんか?
今回は、原因不明の便秘に悩んでいた私が、「過敏性腸症候群」だと自覚することで気持ちが楽になったお話をしました。
過敏性腸症候群と分かった事で、同じ症状で悩んでいる方が多くいることも知り、情報収集を進めやすくなりました。また、症状に名前がつくことで、得体のしれないものと戦う不安がなくなりました。
この記事を読んで、自分の症状は過敏性腸症候群かも…と思った方、ネットでセルフチェックもできるので試してください。
最後まで見て下さりありがとうございました!
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